私はポーカーフェイスの子供だと言われていた。
怒ってても悲しくても嬉しくても表現できない。
だけどちゃんと身体のなかでは感じていた。
感じていたつもりだった。
ある日、小学生のころ。
話の流れで担任の先生から
クラスメイトみんなの前で私のことを
「嬉しくても悲しくても
何も顔に出さない子どもは
子供らしくなくて好きじゃない」
といわれた。
みんなから笑われて、私はショックで傷ついていたんだけど
どうして?と悲しさがぐるぐる駆け回ってた。
しかし、今子ども時代を思い出すと、
身体から自分の感情がポンッと抜け出して、
自分の身体を外側から景色を見るように
眺めていた。
それ以外でも子どもの頃は、
出来事だけはよく覚えているんだけど、
そのときの感情がでてこない。
親から叱られたときも、泣いたらよけいに叱られて
さらに苦しい思いをするから、
感情をシャットダウンする術を
身につけたのだろう。
大人になってからも、
すごく怒っているのにふと鏡を見たら
全くの無表情だったので逆にびっくりした。
しかし、そのびっくりした顔ですら
ちょっと口が開いただけの無表情であった。
それがさらに驚きだった。
感情を表現することが良くないことだと
無意識に感じてたんだと思う。
いまはかなり表現できるようになったけど、
感じないで抑え込んでしまうことも多い。
というか分離してしまう。
自分を外側から見つめている感覚。
これはまた違う機会に記事に書こうと思う。